巨大フェティシズム(Macrophilia)、巨大娘(Giantess)、シュリンカー(Shrinker)……。
これらは、サイズフェチと呼ばれる相対的に巨大な、それも數倍から數十倍の大きさをした女性、もしくは男性に憧れる性的嗜好である。
本書は、そうしたサイズフェチ的なシーンが登場するマンガ・アニメーション・映畫・ドラマ・CM・ミュージックビデオ・小説・アートなどの作品を、複數のジャンルを橫斷する形で個別に紹介しつつ、その一方で既存のサブカルチャー批評にはなかった「麵白さを論理的に説明する」という試みに挑戦することによって、アラン・ソーカルが起こした『ソーカル事件』以降、その妥當性に疑念を抱かれていたポストモダン係の思想・哲學から脫卻し、「娯楽作品をどうやって評価すべきか」という獨自の指針を提示した異色の評論集である。
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