「ゼヒホンネンモ ウチソロイテ オイデクダサルオマチシテイマス」。お茶会の招待状を受け取ったヨコハマのオオイワ氏は電気自動車で、ライプールの理髪師スミラ君はゾウに乗って。麒麟(きりん)に乗り、気球に乗り、世界各地からさまざまな人がお茶会の地、トランスバールの城に集合する。お茶会の主役は「天然ココア」だ。
大の大人がはるばるやってきて、岩山からどうどうとわき出るココアを飲む。飲んだら、それぞれ帰っていく。ただそれだけのお話なのに、こんなにわくわくするのは佐々木マキの絵の力によるところが大きい。
著者の絵を村上春樹の初期著作(「羊男」シリーズなど)の表紙で知っている、という人も多いだろう。奇妙な「ゆがみ」を感じさせる独特の絵が、本作では赤、青、黄の鮮やかな色遣いで描かれている。版画風の懐かしい雰囲気もあって「喜びおうたのだ」「お達者で」といった昔風の言葉遣いとの組み合わせも絶妙。
大人の楽しみにとっておきたい絵本、と言いたいところだが漢字にはふりがながふってあるので、子どもも1人で読むことができる。(門倉紫麻)
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