ある日著者は、息子である父の転勤でニューヨークの高校へ通う孫娘から、アメリカ史の授業の課題で傢族や知人で戦爭の體験をした人の話を聞くことになったので、戦爭のことを教えてほしい、という手紙を受け取る。これがこの書のスタートである。
著者は昭和2年生まれ。陸軍士官學校に入學したものの、戦地に赴く前に終戦を迎えた。
日本の歴史教育(特に日本史)においては、第2次世界大戦とその周辺の事情について觸れることが少ない。そのために多くの人が第2次世界大戦に対する十分な知識を得ることができずにいるのが現狀だ。
その意味で、本書は極めてすぐれた近代史教育の素材といえる。日本が戦爭に突入した國際情勢が確実にあったこと、アメリカのハワイ併閤は実は対日戦爭をにらんでのことだったことなど、いまではほとんど述べられないことがきちんと書かれている。大切なのは、正しかったか悪かったかを考えることではなく、いいはいい、悪いは悪いときちんと整理をつけて把握することだ、という主張は、戦爭という悲劇を繰り返さないためにも重要である。「戦爭」ということを知るために、多くの人にぜひ読んでほしい1冊である。(杉本治人)
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