帝國崩壊とひとの再移動 在線電子書 圖書標籤: 近代史 移民史 日本史 日本
發表於2024-11-14
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蘭 信三(あららぎ・しんぞう)
1954年佐賀県生まれ。京都大學大學院文學研究科博士課程中退。博士(文學)。
熊本大學(1983年~96年)、京都大學(96年~2008 年)を経て上智大學外國語學部國際関係副専攻教授。國際社會學、歴史社會學専攻。
主な著作に『「満州移民」の歴史社會學』(行路社、1994 年)、『「中國帰國者」の生活世界』(編著、行路社、2000年)、『日本帝國をめぐる人口移動の國際社會學』(編著、不二齣版、2008年)など。
帝國日本の消滅とともに生じた、引揚げ、送還、殘留の問題を、いまなお殘された課題として検証する
日本は近代化と同時に帝國化を推進していき、植民地や勢力圏にひとびとが輩齣されていった。
同時に、勢力圏から多くのひとびとが內地に流入、さらに朝鮮から満洲へなど、勢力圏內でも人口の大移動が生じた。
そして、敗戦による帝國の崩壊によって、劇的な逆流が生じた。
そのような終戦直後の膨大なひとびとの移動は、単に帝國崩壊によって引き起こされただけでなく、戦後東アジアの地域秩序の形成によっても強く規定されていた。
その過程で、日本國內における在日朝鮮人という存在がもたらされ、勢力圏に中國殘留孤児をはじめとする「日本人殘留者」が生み齣された。
そしてそれは、単にひとびとが「新たな國境」を越えて大量に動いた(あるいは殘った)というだけではなく、移動したひとびとが戦後の當該社會にどのように包摂され、あるいは排除されていったのかという社會問題と深く関連していた。
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