はしがき
第一章 近世初頭の書物と読書瞥見
一 書物の探索と入手 / 二 書物書写と慶長写本 / 三 印刷本 / 四 書物の譲渡、融通、本売 / 五 虫払と目録 / 六 読書始、進講、講釈、会読
第二章 近世における出版と読書
一 寛永期の整版本出版 / 二 元禄期三世代目の出版 / 三 享保期より四世代目以降の出版 / 四 四民の学習
第三章 近世庶民の学問とは何か
はじめに / 一 学習・学問の普及 / 二 学習・学問をする理由は何か / 三 学習・学問の究極の目標は何か / 四 原則的な教科課程 / 五 庶民の自学自習の教科課程 / 六 教材は出版本屋の製作本 / 七 学習の成果は / 八 裏返しの茶化し
第四章 江戸初心者の勉学
一 学門入学吉日 / 二 学文十徳 / 三 手習教訓書 / 四 躾方教訓書 / 五 入学文章 / 六 京学 / 七 七夕の文事 / 八 小児、娘子の教育 / 九 早学問 / 十 算は渡世の第一 / 十一 相手尊重の教え / 十二 手習子風情 / 十三 一代の総論
第五章 日常生活の中の文事
一 手習い子 / 二 読書を楽しむ / 三 文字を書く知恵 / 四 墨・筆・硯・紙 / 五 経師屋・哥書絵双子・書林物之本屋・唐本屋・浄瑠璃草紙屋・板木屋 / 六 生活の中の本
第六章 江戸美人の読書
一 読書は知的美人の象徴 / 二 遊女の読書 / 三 知識を身に付け楽しむ読書 / 四 町娘の読書 / 五 人気作者の本の読書
第七章 再説・浄瑠璃本の需要と供給
一 町浄瑠璃の繁昌 / 二 稽古本のはじめ / 三 正本の性格 / 四 浄瑠璃本屋 / 五 五行、六行本 / 六 浄瑠璃本の見料
第八章 食事作法
一 食礼 / 二 『諸礼筆記』の「飲食」記事 / 三 食事作法図
第九章 貸本屋略史
一 商業本屋の開始 / 二 行商本屋 / 三 貸物屋、貸本屋
第十章 名古屋の貸本屋大惣
一 名古屋の本屋と大惣の位置 / 二 大惣略年表 / 三 大惣の文壇、利用者 / 四 近代の大惣本研究 / 五 現在の大惣研究 / 終わりに
あとがきに代えて―『浄土宗回向文和訓図会』―
初出一覧
索 引
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收起)