ちり、ちり、ちり、ちり…まるで、空の星が、いちどにふりこぼれてくるような音がして、そのあと、家のなかからこんな声が聞こえてきました。
「とびらのすずをならすのは、だれ?」きれいな、やさしい声でした。
小学1~3年生向き。
動物たちの歌が春を呼ぶ心温まるファンタジー。
寒い冬の日、うさぎは森の中で小さな家を見つけました。うさぎが扉の鈴を鳴らしてみると、家の中からやさしい声が聞こえてきました。
寒い寒い二月のことです。真っ白い森の中を真っ白いうさぎが一匹通りかかりました。うさぎは、これから町へ買い物に行くところなのです。急いでいたうさぎは、つるりとすべって一軒の家にぶつかりました。その家の扉にはすずがついていて、「ご用のかたはすずをならしてください」と書かれていました。うさぎは、すずのひもをひっぱりました。ちり、ちり、ちり、ちり……まるで、空の星が一度にふりこぼれてくるような音がして、家の中から声が聞こえてきました。「扉のすずをならすのはだれ」きれいなやさしい声でした。
▼うさぎは、家の中から聞こえるやさしい声に「歌を歌ってほしいの」と頼まれました。歌の大好きなうさぎは喜んで家の中へ入っていきました。ところが、うさぎは家に入ったままでてきません。夜になっても何日たってもでてきません。すると今度は、お腹をすかせたたぬきが家にやってきました。
▼動物たちの歌声が春を呼ぶ、冬のファンタジー。
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