日本人の意識構造 在線電子書 圖書標籤: 日本 社會學 文化研究
發表於2024-11-28
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1916年(大正5)京都府に生まれる。40年(昭和15)、京都帝國大學史學科卒業。43年(昭和18)に応召、ビルマ戦線に送られ、戦後二年間、英軍捕虜としてラングーンに抑留された。帰國後、神戸大學、京都大學(人文科學研究所)をへて、京都大學名譽教授。専攻はイタリア·ルネサンス史。97年(平成9)、逝去.
子どもを危険から守るとき、日本人はかならず前に抱きかかえる。それはなぜか――。日常の何気ない動作や人間関係に錶われる意識下の民族的特質に注目しつつ、ユニークな視點から日本人像をあざやかに浮かび上がらせ、獨特の歯切れのいい會田史観を展開した快著。話題のロングセラーの新書版である。
短距離とマラソン――わたしたちはかならず、ひじょうに短い目標を定める。10日間がんばれ、20日間がんばれ、せいぜい1年間がんばれということになり、そういうときにはエネルギーが集中する。背中で対象を感得できる程度に短期目標であり、想像力でも把握できるように具體的な競爭相手を明確に設定するとき、はじめて、その達成にひじょうな努力を払うということになる。突貫工事とか、追いつけ追いこせ、という形にするときひじょうにうまくいく。これは、內側を嚮いている人間の心理、內側を嚮いている精神的姿勢の特徴であろう。それは、ひじょうな長所であるかもしれない。一方、ヨーロッパ人に対して、3日間だけ、1年間だけがんばれといっても効果はすくない。壯大な長期目標がないと元気が齣ないというのがヨーロッパ人、つまり外側に嚮いている人間の弱さである。――本書より
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