ひばりの歌を口ずさみ、新宿を彷徨い、馬とボクサーに夢を託した、語りの名手・寺山修司によるプレイバック、60年代。
1 ガラクタが光り輝く時
2 負け犬の栄光
3 胸に還る入り船を
4 空想の劇場
5 一切は幻影にすぎない
新たに時代という荒野を生きようとする時、出征したまま永遠に去ってしまった父親が、寺山修司のうちに切実なまでに近づいてきていなかったとは言い切れない。本書には、あるいはそんな彼の父親さがしの旅がひそんでいるのではあるまいか。--「編集ノート」より
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