シネマの快楽 在線電子書 圖書標籤: 日本電影
發表於2024-11-06
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作麯傢・武満徹(1996年沒)と評論傢で前東大學長の蓮實重彥による映畫対談集である。武満は、尺八や琵琶をオーケストラに取り入れた『ノヴェンバー・ステップス第1番』などによって世界的に著名な現代音楽の作麯傢だが、日本を代錶する映畫音楽作傢でもある。黒澤明(『亂』)、成瀬巳喜男(『亂れ雲』)といった戦前からの巨匠の作品から、大島渚(『儀式』)、篠田正浩(『乾いた湖』)、中平康(『狂った果実』)といったヌーベルヴァーグの記念碑的作品群、小林正樹の『切腹』や『怪談』、勅使河原宏の『砂の女』といった異色作を手がけるなど、戦後の日本映畫史に大きな足跡を殘した。しかし何より、武満は自分の楽しみのために多いときには年に実に300本の映畫を見るという大の映畫狂であり、戦前にリアルタイムで山中貞雄監督の幻の傑作『街の入れ墨者』を見たという強者だ。
本書に収録された対談は1980年代のもの。東京・六本木の映畫館CINE VIVANTで上映された映畫群、『ミツバチのささやき』『カルメンという名の女』『ノスタルジア』といった優れたヨーロッパ映畫をめぐって行われた熱のこもった対談は、対象となる映畫自體の豊かさによって輝きが増している。當時『監督 小津安二郎』を執筆、映畫雑誌「リュミエール」を主宰して、映畫ジャーナリズムに大きな影響を與えていた蓮實重彥と、映畫実作者・武満徹の交わす言葉は、まさに映畫のもたらす「快楽」に彩られている。(摺口ケイ)
ゴダール、タルコフスキー、シュミット、エリセ…日本公開時に行なわれた、名作の數々をめぐって映畫の達人どうしが縦橫無盡に語りあかす、愛と本音がこぼれる名トーク集。さらに、古今東西の映畫をめぐって、自由自在に語りあう対談も収録。映畫音楽の話や、架空の十夜連続上映會の催しなど、まさにシネマの快楽満載。
評分
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