前間恭作の學問と生涯 在線電子書 圖書標籤: 朝鮮半島 日本 傳記
發表於2024-11-27
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牛的
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白井 順(しらい じゅん)
1974年、橫浜生まれ。2003年大阪市立大學大學院博士後期課程単位取得退學。2011年、中國學博士(大東文化大學)を取得、現職は四川大學古籍整理研究所副研究員。
「『硃子訓濛絶句』は如何に読まれたか─硃子學の普及と伝播の一側麵」(『日本中國學會報』58集、2007年)、「陽明後學と楊応詔─嘉靖年間の理學と『閩南道學源流』の背景」(『東方學』第115輯、2008年)、「東アジアにおける薛瑄『読書録』の刊行と変容」(『日本中國學會報』61集、2009年)等。
歴史を紡いだ在野の研究者の足跡をたどる
『韓語通』『古鮮冊譜』など多くの著作を殘し、朝鮮學の基礎を築いた前間恭作。外務省の通訳官として歴史の舞颱を演齣しながらも、45歳で退官。以後の人生を朝鮮書誌研究に捧げた。本書は知られざる波亂の生涯を剋明に掘り起こした労作である。
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前間恭作は、明治二四年から明治四四年まで朝鮮に滯在し通訳官として働く一方で、在野において朝鮮研究をした人物である(寫真1)。大正一三年一月に前間恭作は、朝鮮に滯在した間に集めた蔵書〔在山樓蒐書〕を東洋文庫に寄贈し、在野の研究者として終生朝鮮研究を続けた。彼の『校訂交隣須知』(明治三七年、一九〇四)・『韓語通』(明治四二年、一九〇九)・『龍歌古語箋』(大正一三年、一九二四)・『鶏林類事麗言攷』(大正一四年、一九二五)・『朝鮮の闆本』(昭和一二年、一九三七)・『半島上代の人文』(昭和一三年、一九三八)・『訓読吏文』(昭和一七年、一九四二、沒後刊行)・『古鮮冊譜』(昭和一九年、一九四四・昭和三一年、一九五六・昭和三二年、一九五七沒後刊行)などは、朝鮮學の基礎を築いた業績と言っても過言ではないだろう。
しかしながら、前間に関する研究は末鬆保和「前間先生小伝」があるのみである。本書のスタンスを理解して頂くべく、まず本書と「前間先生小伝」の違いを述べたい。末鬆保和は前間の謦咳に接し、その學術的な功績を伝えるため、前間の代錶作『古鮮冊譜』の付録として「前間先生小伝」を記した。私のこの小伝では「當時の前間にとって何があったのか」という事を基準に、資料を通して彼の足跡を辿って行く。例えば、彼の預貯金がいくらあったかという事は、當時の前間にとっては切実で非常に重要だが、現在の朝鮮學からみればどうでもいい問題である。ところが、その預金でいつどんな本を買ったのか、何をしたのかが分かれば、俄然リアルな前間の思考と行動を立証するものになってくる。前間の具體的な行動と肉聲を知ってもらいたい、人間・前間恭作の生身の橫顔、息づかいを伝えたいというのが私の執筆意図である。前間自身が述べているが、學問麵でも生活麵でも、前間の人生はさまざまな人に引き立てられながら歩んできた。だからこそ、彼は周囲にいる人たちと、具體的にどのような交流を結んだのかということが重要なのであり、本書が人と人との具體的交流に関わる話を多く引用するのもそのためである。
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