江戸読本の研究―十九世紀小説様式攷 在线电子书 图书标签: 日本史 出版史
发表于2024-11-26
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1955年1月生
1990年3月 東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程(国文学専攻)満期退学
1994年1月 博士(文学) 東京都立大学
研究内容
日本十九世紀小説専攻。江戸時代後期小説の中で最も格調の高かった『南総里見八犬伝』に代表される江戸読本(えどよみほん)を中心とし、草双紙などの戯作に関する書誌学的基礎研究をも踏まえて、江戸から明治初期に至る出板システムの中で、どのように小説が書かれ、そして読まれたかという〈享受史〉に力点を置いた研究をしている。
また、日本文学を十九世紀という括り方で捉えてみると、明治初期戯作も視野に入れることが不可欠であり、最近は仮名垣魯文(鈍亭魯文)や高畠藍泉の残した仕事に注目し、調査研究を進めている。
最終的には、製版から活版へというメディアの変化を踏まえた日本十九世紀小説史の構築を目指している。
主要な所属学会:
日本近世文学会、日本文学協会、読本研究の会、19世紀文学研究会
社会的貢献:
国文学研究資料館 文献資料(特別)調査員(1990年~現在に至る)
日本近世文学会機関誌「近世文藝」編集委員(1991年~1997年)
読本研究の会編集委員(事務局)(1997~2006年)
日本文学協会委員(2001~2003年)
日本近世文学会委員(2002年~現在に至る)
人間文化研究機構 国文学研究資料館 国際共同研究ネットワーク委員会委員長(2013年~現在に至る)
主要な研究業績:
著編書
新日本古典文学大系《明治編》1『開化風俗誌集』(共著、岩波書店、2004)
江戸怪異綺想文芸大系4『山東京山伝奇小説集』(編著、国書刊行会、2003)
岩波講座『日本文学史 第十巻 一九世紀の文学』(共著、岩波書店、1996)
『江戸読本の研究 -十九世紀小説様式攷-』(単著、ぺりかん社、1995)
『見えない世界の文学誌』(共著、ぺりかん社、1994)
『日本大学総合図書館蔵・馬琴書翰集』(共編校、八木書店、1992)
叢書江戸文庫『中本型読本集』(編著、国書刊行会、1988)
『読本の世界 -江戸と上方- 』(共著、世界思想社、1987)
論文
ギメ美術館蔵〔読本挿絵集〕について(「語文論叢」29、千葉大学日本文化学会、2014-7)
江戸読本の往方 ―巴里に眠る読本たち―(「読本研究新集」第6集、読本研究の会、2014-6)
書物(テキスト)のリテラシー -板本は読めているか-(「日本文学」62-4、日本文学恊会、2013-4)
L'illustration des romans populaires au Japon aux XVIIIe et XIXe ecles ("Arts Asiatiques Tome" Vol.66、Musse Gumet et EFOE、2011)
「二代目岳亭の遺業」(「人文社会科学研究」23、千葉大学大学院人文社会科学研究科、2011-9)
「読本に於ける挿絵の位相」(「國文學 解釈と鑑賞」75-8(通算951)、ぎょうせい、2010-8)
「十九世紀の草双紙」(隔月刊「文学」特集=十九世紀の文学、岩波書店、2009-11.12)
「八犬伝の後裔」(『日本のことばと文化-日本と中国の日本文化研究の接点』、溪水社、2009-10)
「魯文の艶本」(「国文学研究資料館紀要 文学研究篇」35、2009-2)
「江戸読本に見る造本意識」(「アジア遊学」109、勉誠出版、2008-3)
「魯文の売文業」(「国文学研究資料館紀要 文学研究篇」34、国文学研究資料館、2008-2)
「鈍亭時代の魯文」(「社会文化科学研究」11、千葉大学大学院社文研、2005-9)
「『水滸後画伝』攷-草稿本をめぐって-」(「読本研究新集」5、翰林書房、2004-10)
「草双紙・読本の雅俗-黄鳥墳説話の諸相-」(「國文學」、學燈社、1999-2)
「近世後期小説受容史試論 -明治期の序文集妙文集をめぐって-」 (『明治の出版文化』、臨川書店、2002)
「江戸読本の新刊予告と〈作者〉-テキストフォーマット論覚書-」(「日本文学」、日文協、1994-10)
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