郭店楚簡老子の新研究 在線電子書 圖書標籤: 道傢 簡帛學 簡帛 東國漢學 古典文獻 齣土文獻 中國哲學
發表於2024-11-16
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【本書より】(抜粋)
本書は、荊門市博物館『郭店楚墓竹簡』(文物齣版社、一九九八年。以下、本書を『郭店楚簡』と略稱し、またその中に収められている十六種類の文獻を「郭店楚簡」と略稱する。)所収の『老子』甲本・乙本・丙本について譯注を施しつつ、関聯する若乾の問題を検討した研究書である。本書の基礎をなす拙著は『郭店楚簡老子研究』であり、その執筆の開始は一九九八年三月である。
本書『郭店楚簡老子の新研究』の齣版を思い立ったのは、二〇〇八年の春であった。その主な動機は、以下のとおり。――この八年間、郭店『老子』について論文を執筆・口頭発錶することを通じて、筆者の郭店『老子』に対する理解が深まり、前著を大幅に改めたいという気持ちを持つようになったこと、日本には郭店『老子』についての論文はあるけれども、専著がただ前著『郭店楚簡老子研究』の一種類しか存在せず、日本の學界の一員として內心に忸怩たる思いがし続けていたこと、好意的な読者から本書を齣版してほしいという要望が寄せられ、その聲が次第に強まってきていたが、筆者の年齢から言ってこの聲に応えるチャンスを逃すべきではないと考えたこと、などである。その後、二〇〇八年の鼕、執筆を開始した。執筆の実際は、前著『郭店楚簡老子研究』を基礎にしてその內容を活かすというやり方に従ったが、前著の內容を大幅に改めただけでなく、新たに「第五編」「第六編」「第七編」を追加することになった。
本書は、郭店楚墓竹簡『老子』という重要な新齣資料についての、ささやかな研究成果である。本書の內容が関心を有する研究者によって検討され、國內外の諸分野の研究の進展に多少なりとも貢獻することができるならば、筆者の喜びはこれに勝るものはない。
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