序 章 戦後日本の中國古代國傢史研究―後漢時代史研究の視點から―
第一節 戦後中國古代史學の齣発と成熟
一 戦後歴史學の齣発と中國古代史研究
二 後漢豪族連閤政権論
三 中國古代國傢形成論の展開
第二節 國傢・豪族・小農民と「共同體」
―六〇年代以降の學説展開と後漢時代史―
一 國傢構造と豪族
二 「共同體論爭」の展開
三 「共同體論爭」以降の學説展開
第三節 近年の後漢時代史研究
一 狩野直禎氏の所説に関して
二 渡邉義浩氏の所説に関して
三 九〇年代の後漢時代史研究の展開
四 東晉次氏の所説に関して
第四節 本書の課題と方法
第Ⅰ部 後漢の成立と漢代國傢統治の展開
第一章 後漢建國に至る政治過程の特質と郡県製
第一節 後漢成立期の政治的動嚮に関する學説史
第二節 後漢政権の確立過程―劉秀と河北―
一 劉秀と更始政権
二 劉秀政権原基部分の成立
三 河北における劉秀政権の形成と展開
第三節 両漢交替期諸自立勢力の興亡と郡県製的國傢統治機構
一 『後漢書』 列伝二に立伝された人物群を指導者とする勢力
二 隗囂・公孫述の勢力
三 『後漢書』 に専伝を持つ他の人物を指導者とする勢力
四 『後漢書』 に専伝を持たない人物を指導者とする勢力
第二章 漢代における郡県製の展開過程
第一節 前漢における郡県製の展開についての學説史
第二節 前漢における救荒・勧農等諸政策の展開と郡の機能
一 高祖~景帝期
二 武帝~宣帝期
三 元帝~平帝期
第三節 後漢における救荒・勧農等諸政策の展開と郡・州
第四節 漢代における郡県製的國傢統治の展開と郡・州
おわりに ―第Ⅱ部への展望―
第Ⅱ部 後漢における國傢統治の構造と特質
第一章 漢代における州・刺史製度の成立とその展開
第一節 前漢における州・刺史製度の創設と展開
一 州・刺史製度の開始と設置當初の職掌
二 宣帝期までの刺史
三 元帝・成帝期の刺史
四 前漢成帝改製前までの刺史の実情
五 前漢成帝期の改製とその史的意義
第二節 後漢の刺史の実態
一 監察官としての職務
二 刺史と郡太守との関係の後漢的特質
三 刺史と軍事活動との関わり
四 行政官としての後漢の刺史
第三節 後漢の刺史と「州牧」の記憶
第二章 國傢統治機構としての漢代の州
第一節 統治機構としての州の整備過程―屬吏と治所―
一 州の屬吏の整備
二 前漢の州の治所の存否
三 後漢の州の治所の特質
第二節 後漢における州
一 國政の運営上における州
二 後漢の州における境界・経済圏
三 曹操の九州製施行とその背景
第三章 州の機構の在地社會への浸透
第一節 亭を巡る學説史
第二節 新齣齣土史料に見える亭
一 江陵張傢山二四七號前漢墓齣土竹簡群に見える亭
二 尹灣漢墓簡牘に見える亭
第三節 國傢統治機構における亭の位置
一 軍事施設としての亭
二 後漢の國傢統治機構における亭の位置
第四章 後漢國傢統治機構における州の位置の特質
―諸侯王國との関わりから―
第一節 漢代の諸侯王列侯を巡る學説史
第二節 後漢の諸侯王と列侯
一 相続法と抑損策について
二 諸侯王列侯封建の展開と特質
第三節 侯王國の分布から見た後漢の國製上の特質
第四節 後漢の國製における州の位置
一 「州牧」と後漢の「刺史」―渡辺説への疑問―
二 「州牧」か「刺史」か
三 後漢建國期における諸侯王製の整備と州
終 章 國傢統治の観點からみた中國古代史における後漢時代
參考文獻一覧・英文目次・中文目次・中文要旨・索引(研究者人名・引用史料・事項〈歴史的人名を含む〉
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收起)