宮沢賢治と石原莞爾。それぞれが描いた理想郷が「イーハトーブ」と「満洲国」であった。一方は文学の世界で描いたユートピア。他方は満洲事変の立役者が国家体制として描いた王道楽土。この奇異な取り合わせの真意とは何か。
同時代を生きた二人が日蓮=法華経の信者であることは知られているが、戦後、両者への評価は真っ二つに分かれる。賢治は「雨ニモ負ケズ」で印象づけられた純粋無垢な求道者、莞爾は日本を軍事国家に導いたファシスト、というように。しかし両者には、同郷、同世代であること以外に、先述のように、法華経の熱心な信者であったという重要な共通点がある。戦前、時期を同じくして、二人は法華経教団「国柱会」の会員となり、その主宰者・田中智学に傾倒していく。
本書は、これまで誰も正面から論じることがなかった二人の思想・信仰について柔軟な筆遣いで明らかにする。「あの戦争」が何であったかを斬新な切り口で検証する画期的論考。
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