政治を顧みず王朝を滅亡に導いたとされる北宋の文人皇帝徽宗が, 為政者として目指したものは何だったのか.彼の置かれた歴史的文脈を正しく捉え,その政治姿勢,権臣宰相蔡京らとの関係を検討し直すことで,徽宗が果たした歴史的役割が見えてくる.南宋孝宗朝までをも視野に入れ,これまでの宋代「君主独裁制」を批判的に再検討する.
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