これまでは主として民俗學的、あるいは成立論的な見地から論ぜられてきた説経の作品が、本格的な文學論の対象たりうることをはじめて実証した前書『説経の文學的研究』に続いて、本書ではさらに新たに、やはり代錶的な説経の古典といいうる三作品に対して、論理的に厳密な解析がなされ、それぞれの文學としての魅力が明らかにされている。
と同時にこのたびは、語り物であるという意味で大きくは説経と類同の関係にあるのみならず、文學としてのその価値が、従來はかならずしも十分に理解されてこなかったという意味でも説経に似た運命にあった舞麯の、その作品三つについても同様に、丁寧かつ具體的な読解がなされ、それによって各々の文學的主題が闡明されている。また、最後に浄瑠璃『大塔宮曦鎧』についての論が加えられているのは、その作品本文中に本書で論じた舞麯『満仲』の重要な部分が引閤いに齣されていて、そこが『大塔宮』においても、主題を語るにあたって主要な箇所であった、という縁による。
〔內容目次〕
説経『さんせう太夫』論
説経『鬆浦長者』論
説経『中將姫禦本地』論
舞麯『築島』論
舞麯『景清』論
舞麯『満仲』論
浄瑠璃『大塔宮曦鎧』論―「身替り音頭」の身代りについて―
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