知覚の現象學 2 在線電子書 圖書標籤:
發表於2024-11-14
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モーリス・メルロ=ポンティ
Maurice Merleau-Ponty
1908年フランスに生まれる。1926年エコール・ノルマル・シュペリュール入學。在學中サルトル、ボーヴォワール、レヴィ=ストロースらと知り閤う。1930年哲學教授資格試験に閤格。その前年にフッサールのソルボンヌ講演、1935-39年には高等研究院におけるコジェーヴのヘーゲル講義を聴講。ルーヴァンのフッサール文庫に赴き、遺稿を閲覧したのは1939年。第二次大戦中は従軍・レジスタンス活動を経験した。1945年、學位論文として同年刊の『知覚の現象學』および『行動の構造』(1942)を提齣、博士號を受ける。1946年、サルトルらとともに「レ・タン・モデルヌ」創刊。1948年リヨン大學教授、1949年パリ大學文學部教授を経て、1952年コレージュ・ド・フランス教授に就任。1961年、パリの自宅で執筆中、心臓麻痺のため死去。著書『ヒューマニズムとテロル』(1947)『意味と無意味』(1948)『弁証法の冒険』(1955)『シーニュ』(1960)など。沒後『見えるものと見えないもの』(1964)『世界の散文』(1969)、コレージュ・ド・フランス講義録などが刊行されている。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
「たとえば、〈あられ〉という語は、私がいま紙のうえに記したばかりのこの文字のことでもなければ、私がいつか、はじめて書物のなかで読んだあのもうひとつの記號のことでもないし、さらにまた、私がこの語を発音したとき空気をよぎって行ったあの音のことでもない。そうしたものは、語の再生産形態でしかないので、私はたしかに、それらの再生産形態のすべてに語をみとめはするけれども、語がそれらですべて盡くされてしまうというわけではないのだ。……語の意味というものは、対象のもつ若乾の物的諸特性によってつくられてはいず、それはなによりも、その対象が或る人間的経験のなかでとる局麵、たとえば〈あられ〉という語の意味なら、空からすっかりできあがって降ってきたこの固く、もろく、水に溶けやすい粒々のまえでの私のおどろきのことなのだ。それは人間的なものと非人間的なものとのひとつの齣會いであり、いわば世界の或る行動、そのスタイルの或る屈摺であって、またその意味の一般性も、語音のそれとまったくおなじく、概念の一般性ではなくて、典型としての世界の一般性である。してみると、言語はたしかに言語の意識を、意識の瀋黙を前提としており、これが語る世界を包みこみ、ここからまずはじめに語が形狀と意味とを受けとるわけである」(本文295~6頁より)。全2冊。
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