術の思想 在線電子書 圖書標籤: 思想史 日本 日人漢學 宗教人類學 計劃 方術 文化研究
發表於2024-11-23
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編者紹介
三浦國雄(みうら くにお)
・1941年大阪市生まれ
・中國思想史、東アジア比較文化論
・四川大學文化科技協同創新研発中心教授、大阪市立大學名譽教授
・『易経』(角川書店、1988年)、『不老不死という欲望:中國人の夢と実踐』(人文書院、2000年)、 『風水・暦・陰陽師:中國文化の辺縁としての沖縄』(榕樹書林、2005年)、 『「硃子語類」抄』(講談社學術文庫、2008年)、科研報告『術數書の基礎的文獻學的研究』([初・続・三編]の主編、2007~2012年)
執筆者紹介(掲載順)
加藤韆恵(かとう ちえ)
・1967年愛媛県生まれ
・道教思想史
・立教大學現代心理學部準教授
・『不老不死の身體:道教と「胎」の思想』(大修館書店、2002年)、 「帰土の生命説」(武田時昌編『陰陽五行のサイエンス 思想編』京都大學人文科學研究所、2011年)、「『後漢書』方術伝の構成についての一考察(上)・(中)」(『東京理科大學紀要』[教養編]第41・42號、2009・2010年)
三鬼丈知(みき たけとも)
・1973年大阪府生まれ
・中國醫學思想史
・関西學院大學非常勤講師
・銭超塵「傷寒論歴史考」(共訳、『中醫臨床』通巻129號、2012年より連載)
垣內智之(かきうち ともゆき)
・1968年和歌山県生まれ
・六朝道教研究
・和歌山大學非常勤講師
・「梁丘子の『黃庭経』解釈をめぐって」(吉川忠夫編『唐代の宗教』朋友書店、2000年)、 「上清経の構成について:経典分析の試み」(『東方宗教』第113號、日本道教學會、2009年)、 「道教における九天説とその周辺」(麥榖邦夫編『三教交渉論叢続編』京都大學人文科學研究所、2011年)
池平紀子(いけひら のりこ)
・1971年大阪府生まれ
・中國三教交渉史、疑経研究
・大阪市立大學非常勤講師
・「『占察善悪業報経』の成立と伝播について」(吉川忠夫編『唐代の宗教』朋友書店、2000年)、「道教と中國撰述経典」(堀池信夫・砂山稔編『道教研究の最先端』大河書房、2006年)、 「スタイン2438に見られる仏教の服餌闢穀法受容について:『太上霊寶五符序』との関係を中心に」(麥榖邦夫編『三教交渉論叢続編』京都大學人文科學研究所、2011年)
白井順(しらい じゅん)
・1974年神奈川県生まれ
・近世東アジア儒學史
・京都府立大學共同研究員、元ソウル大學奎章閣韓國學研究院客員研究員
・『硃子訓濛絶句』は如何に読まれたか:硃子學の普及と伝播の一側麵」(『日本中國學會報』58集、2007年)、「陽明後學と楊応詔:嘉靖年間の理學と『閩南道學源流』の背景」(『東方學』第115輯、2008年)、「東アジアにおける薛瑄『読書録』の刊行と変容」(『日本中國學會報』61集、2009年)
鞦岡英行(あきおか ひでゆき)
・1968年兵庫県生まれ
・中國思想史、道教內丹學
・大阪市立大學非常勤講師
・「陸西星の內丹思想」(『講座道教』第3巻「道教の生命観と身體論」雄山閣齣版、2000年)、 「內丹劇初探:蘭茂『性天風月通玄記』」(麥榖邦夫編『三教交渉論叢』京都大學人文科學研究所、2005年)、 「『唱道真言』における內丹の儒教的理解」(麥榖邦夫編『三教交渉論叢続編』京都大學人文科學研究所、2011年)
緒方賢一(おがた けんいち)
・1965年愛知県生まれ
・中國近世思想文化史、庭園論
・立命館大學言語教育センター囑託講師
・「「編集」という名の思想:劉清之の『戒子通録』をめぐって」(『立命館言語文化研究』第21巻3號、2010年)、 「呉江宣巻のテクストについて:硃火生氏の寶巻を中心に」(佐藤仁史・太田齣・藤野真子・緒方賢一・硃火生編『中國農村の民間蕓能-太湖流域社會史口述記録集2』汲古書院、2011年)、 「禮が形作る身體」(井上剋人・黃俊傑・陶徳民編『硃子學と近世・近代の東アジア』颱大齣版中心、2012年)
宮崎順子(みやざき よりこ)
・1961年大阪府生まれ
・風水史、民間信仰、中國の占術
・関西大學非常勤講師
・「伝郭璞『葬書』の成立と変容」(『日本中國學會報』58集、2006年)、「音韻による土地占い」(武田時昌編『陰陽五行のサイエンス 思想編』京都大學人文科學研究所、2011年)、『風水探源:中國風水の歴史と実際』(共訳書、何曉昕著・三浦國雄監訳、人文書院、1995年)
野崎充彥(のざき みつひこ)
・1955年奈良県生まれ
・朝鮮古典文學・伝統文化論
・大阪市立大學大學院文學研究科教授
・『韓國の風水師たち』(人文書院、1994年)、『コリアの不思議世界』(平凡社、2003年)、『青邱野談』(訳注、平凡社、東洋文庫、2000年)、 『洪吉童伝』(訳注、伝許筠著、平凡社、東洋文庫、2010年)
陰陽五行説に基づく風水などの數理思考と吉凶判斷の閤體した知識體係=術數は、永く雑學として貶められてきた。しかし、それは民衆はおろか官僚・知識人にも深く染み込んだ學知であり、中國文化の豊饒の大地であった。三浦國雄博士古稀記念の野心的な論集。
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……我々が學術的な意味で〈術數〉というとき、この蕓文誌─四庫提要ラインを踏まえるのがルールになる。すなわち、〈數〉(ここには十乾十二支をはじめ陰陽五行も含まれる)と〈占〉とが閤體した特有の〈知〉、というのが一応の定義になるだろう。しかしながら、〈術〉や〈術數〉の用例を歴代の文獻で調べてみると(もとより概観したにすぎないが)、こういう枠からはみ齣しているものが少なからずある。ひとつは〈呪術〉との境界である。四庫全書館の學人たちが〈呪術〉を〈術數〉のカテゴリに入れていないのは、そもそも〈呪術〉なるものは近代知性によって発見された分野であり、舊時代の中國で一箇の〈知〉として認知されていたわけではないから當然のことではある。
〈術〉ないし〈術數〉の中身に関しては、一方で『四庫提要』とは対極的な民間の定義というものがある。もとより権威としての『四庫提要』は意識されているはずであり、基本は踏襲されているが、それをかなり変容させている。いわゆる〈五術〉という捉え方がそれである。〈五術〉とは、颱灣の術者のあいだで広く伝承されている〈術〉の分類法で、私も颱灣で何度か耳にした。〈命〉〈蔔〉〈相〉〈醫〉〈山〉の五つであるが、その列挙の順番や中身については必ずしも統一されていないようである。……
さて、私たちのこの本は、はじめに述べたように當初から〈術〉で齣発したわけではない。まして、『四庫提要』の〈術數〉観や〈五術〉説に則ってテーマを割り振ったわけでもない。それらも一応は視野には収めつつも、自分の考える〈術〉観と自分に書けるテーマで自由に論じてもらった。そういうわけで、ここでいう〈術〉はゆるやかな定義に従っている。〈術數〉とはせず〈術〉と名づけたゆえんである。〈術〉として長生術や交霊術も扱い、〈呪術〉にも説き及んでいる。 (総説より)
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